−アンドロメダ座の伝説−
アンドロメダ座の悲劇
〜エチオピア王家の物語〜
(ギリシャ)


出典
地人書館 秋の星座博物館

 昔,ギリシャのエーゲ海の底にネレイスNereisという美しい50人のニンフがいた.
 ネレイスは,海の老人といわれた海神ネレウスNeleusと,水の神オケアノスの娘ドリスDorisとの間に生まれた娘達だが,この世でもっとも美しいといわれ,また,自分達もそう信じていた.
 ところが,エチオピアの王妃カシオペヤは、“自分の一人娘アンドロメダAndoromeda”とくらべたら、彼女達の美しさも、たちまち輝きを失うだろう”と自慢をした.
 ネレイス達は,それを知るとたいへんくやしがって,海の神ポセイドンにいいつけ,なんとか仕返しをしてほしいとたのんだ.
 ポセイドンは,海魔にエチオピヤの国を襲うことを命じた.
 海魔は,二本足で,まっ黒なからだに海草や貝がらをびっしりつけたクジラの怪物である.
 海魔があばれるので,エチオピヤは毎日嵐と津波になやまされた.
 父ケフェウス王と,后カシオペヤは,「このさわぎを静めたければ,アンドロメダを海魔の人身御供としてさしだせ」という神託を受けた.
 王は,やむなく娘を海岸の岩に鎖でしばった。
 やがて,海魔が波をけたててやってきた.アンドロメダ危うし!運命やいかに?

 このとき,ちょうどエチオピヤの上空を通りかかったのが,勇士ペルセウスPerseusだ.
 ゴルゴンの怪物三姉妹の一人,メドゥサMedusaの首を打ちとって帰る途中だった.(ペルセウス座参照
 ペルセウスは,岩につながれたアンドロメダ姫を一目みるなり,その魅力のとりことなった.彼はアンドロメダを助けることを約束し,同時に,助けたら自分の妻にくれるようケフェウス王に頼んだ.
クジラの怪物をやっつけるめは簡単だった.
 ちかづいた海魔の鼻先に,袋からとりだしたメドゥサの首を差しだしたのだ.驚いた海魔のからだは,たちまち石と化して海底深く沈んでしまった.
約束通りアンドロメダは,ペルセウスの妻になった.



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