|
働きものの星、怠けものの星 (日本、アイヌ) |
昔,七人の怠けものの娘がいた.そして,その隣村にたいへん働きものの三人の若者がいた.
三人の若者は,ある日娘たちにいった.
「すこしは働いてみてほどうかね」
ところが娘たちは
「いらぬお世話さ,いらんことはいってほしくないね」
といって,むしろ毎日働くことしか能のないお前たちのようにはなりたくない,という態度をあからさまにみせた.
生意気な娘たちに腹をたてた若者は,娘たちをつかまえようと追いかけた.娘たちは舟にのって空にむかって逃げた.
若者たちも舟で追ったが,漕ぎ手が多い娘たちの舟にはとても追いつ
けない.
このようすを見た天の神様は,娘たちの前に立ちふさがって叫んだ.「こら−っ!そこで止まれっ.怠け者めが,逃げられるものなら逃げてみろ!」
娘たちは,怠け者のいましめとして,はっきりしない淡い星の群れにされてしまった.そして,三人の若者は,その働きぶりをほめられて,きちんと並んだ美しい三つ星にしてもらった.
怠け者の娘たちがなった淡い星の群れは,プレアデス星団のことだ.
いまでも,冬の夜ほ三人の若者が娘たち(プレアデス星団、すばる)を追いかけるところが見られる.
![]() |
![]() |
![]() |